教授理念

少林流松村正統の教授理念は、創始者である祖堅方範の考えに基づいている。

祖堅方範は、弟子との対応関係によって教授法を変えるという昔ながらの指導方法を非とし、それを改め、そして教授法を変えてきた。祖堅は、全ての弟子に公平に与える教授方法をずっと行ってきたのである(習うレベルによって教え方変わっていたが・・・)。

つまり祖堅は、公平に全ての弟子に全てを与え、与えたものを伸ばしていくか否かは弟子本人の姿勢と鍛錬の糧によるものだとしている。祖堅の「ものは全て与えてみよう」という考えは、人間のもつ潜在的な可能性を前提にし、それを触発する意味があった。

ただし「全てを与える」といっても、それは無条件にというわけではない。ある一定の時間を与えて、それに耐え、そして効果的に消化できる限りにおいて、全てを与えらる。つまり、時間と習得度合いが唯一の尺度(条件)となるわけである。また祖堅は、習うレベルに合わせて稽古時間を設定し、高弟達には個人指導を行っていた。

この指導法は喜納政順の代でも行われ、現錬成館の館長である下地もマンツーマン指導で空手を学んでいる。

教授内容

少林流松村正統錬成館の教授内容は以下の通りです。

・基本
・手の型(ナイハンチ、チントウ、パッサイ、ウフクーサンクー、五十四歩など)
・組手
・護身術
・鍛錬法
・武器術(棒、サイ、小刀など)
・薬草学・治療法

※段位認定あり。